【AIF-C01】WEB問題集:AI セキュリティとガバナンス編

WEB問題集

AIF-C01#1(security-governance)
ある企業が、Amazon Bedrock API へのすべてのリクエストをログとして記録する必要があります。同社は、ログを最小限のコストで安全に 5 年間保存する必要があります。 この要件を満たす AWS サービスとストレージクラスの組み合わせはどれですか?(2 つ選択してください)

(2つ選択)

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正解:A, D

正解の根拠

AWS CloudTrail はマネジメントイベントとデータイベントとして AWS API 呼出を記録する標準サービスで、Bedrock の InvokeModel など全 API リクエストの監査ログ記録に最適です。S3 Intelligent-Tiering は数か月単位でアクセスがないオブジェクトを自動的に低頻度アクセス階層へ移動し、5 年保存のような長期コンプライアンス用途で運用コストを最小化できます。両者の組合せが最もコスト効率良く要件を満たします。

サービスの役割

サービス役割
CloudTrailAPI 監査ログ記録
S3 Intelligent-Tiering自動階層化で長期保管最適化
CloudWatchメトリクスとアプリログ
Audit Managerコンプライアンス評価フレーム

不正解の理由

  • B: CloudWatch はアプリケーションメトリクスや汎用ログ向けで、API 監査の標準サービスは CloudTrail のため要件に合致しません。
  • C: Audit Manager はコンプライアンス評価のフレームワークを提供しますが、API 呼出ログそのものの記録機能ではありません。

参考:AWS CloudTrail

AIF-C01#2(security-governance)
ある企業が、Amazon Bedrock のカスタムモデルを生成AIアプリケーションに使用しています。同社は、モデルカスタマイズジョブが作成するモデルアーティファクトを暗号化するために、企業が管理する暗号化キーを使用したいと考えています。 この要件を満たす AWS サービスはどれですか?
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正解:A

正解の根拠

AWS Key Management Service (KMS) は、企業が管理するカスタマーマネージドキー (CMK) を作成・運用できるマネージド暗号化サービスです。Bedrock のカスタムモデルカスタマイズジョブでは、出力先となるモデルアーティファクトの暗号化に CMK を指定でき、キーローテーションやアクセス制御を顧客側で完全に統制できます。BYOK 要件や規制要件への適合に標準的に利用されます。

関連サービスの役割

サービス役割
AWS KMS暗号化キー管理 (CMK)
Inspector脆弱性評価
MacieS3 機密データ検出
Secrets Managerシークレット (パスワード等) 管理

不正解の理由

  • B: Inspector は EC2 等の脆弱性評価サービスで、暗号化キー管理やモデルアーティファクトの暗号化を担うサービスではありません。
  • C: Macie は S3 の機密データ検出と分類が主機能で、Bedrock のモデルアーティファクト暗号化に CMK を提供する機能はありません。
  • D: Secrets Manager は API キーや DB パスワードなどシークレット情報の保管・ローテーションが目的で、データ暗号化キーの提供は KMS の役割です。

参考:Bedrock Encryption with KMS

AIF-C01#3(security-governance)
ある企業が、Amazon SageMaker Studio ノートブックを使用して機械学習(ML)モデルを構築・トレーニングしています。同社は、データを Amazon S3 バケットに保存しています。Amazon S3 から SageMaker Studio ノートブックへのデータフローを管理する必要があります。 この要件を満たすソリューションはどれですか?
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正解:A

正解の根拠

SageMaker Studio を VPC 内にデプロイし、S3 用の VPC ゲートウェイエンドポイントを構成すると、ノートブックと S3 間の通信は AWS バックボーンネットワーク内で完結し、インターネットを経由しません。エンドポイントポリシーやバケットポリシーで「特定 VPC からのアクセスのみ許可」と制御することで、データの流れを完全に統制でき、機密データを安全に扱う ML ワークフローを構築できます。

関連サービスの役割

サービス役割
VPC + S3 エンドポイントプライベート経路で S3 アクセス
S3 Glacier Deep Archive長期アーカイブ用ストレージ
Inspector脆弱性評価
Macie機密データ検出

不正解の理由

  • B: S3 Glacier Deep Archive は数時間〜半日の取り出し時間を要するアーカイブ層で、ノートブックからの対話的データアクセス用途には不適です。
  • C: Inspector は脆弱性評価で、S3 とノートブック間のデータフロー経路や通信制御を提供する機能ではありません。
  • D: Macie は機密データ検出と分類が目的で、データフロー経路をプライベート化する機能ではありません。

参考:SageMaker Studio VPC エンドポイント

AIF-C01#4(security-governance)
ある企業がモデルのトレーニングおよび推論のために Amazon SageMaker を使用する必要があります。同社は、SageMaker ジョブをインターネットアクセスのない隔離された環境で実行するという規制要件を満たす必要があります。 この要件を満たすソリューションはどれですか?
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正解:B

正解の根拠

SageMaker のネットワーク分離 (Network Isolation) を有効にすると、訓練ジョブや処理ジョブのコンテナがインターネットや AWS サービスエンドポイントへ一切アクセスできない隔離環境で実行されます。規制要件 (例: 金融や医療のオンプレミス相当の分離要件) を満たす際の標準オプションで、依存ライブラリやデータは事前に S3 や ECR から VPC エンドポイント経由で取得する構成と組み合わせて使います。

関連オプションの役割

機能用途
ネットワーク分離インターネット遮断
SageMaker Experiments実験管理 (メタデータ)
暗号化データ保護
IAM ロール権限制御

不正解の理由

  • A: SageMaker Experiments は実験のメタデータ管理機能で、ジョブをインターネット隔離環境で実行する制御は提供しません。
  • C: 地理空間機能用の暗号化はデータ保護策で、ネットワークアクセスの遮断とは別の関心事です。
  • D: IAM ロールは API 呼出権限の制御で、通信経路自体をインターネットから遮断する機能ではありません。

参考:SageMaker Network Isolation

AIF-C01#5(security-governance)
AI プラクティショナーが、機密データを含むトレーニングデータセットを使用して Amazon Bedrock でカスタムモデルをトレーニングしました。このプラクティショナーは、カスタムモデルが推論時に機密データに基づいた応答を生成しないようにしたいと考えています。 どのアクションを実行すべきですか?
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正解:B

正解の根拠

Bedrock のカスタムモデルは訓練データの分布や特徴をパラメータに学習しているため、推論応答が学習時の機密情報を再現してしまう可能性があります。根本的に防止するには、トレーニングデータセットから機密データを除去したうえでモデルを再トレーニングすることが唯一の本質的対策です。マスキングや暗号化は出力後の事後対応であり、モデル内部に取り込まれた情報の漏えいを完全には防げません。

機密データ漏えい対策の比較

対策効果
データ除去後の再訓練根本的な漏えい防止
動的データマスキング応答の事後マスク (限界あり)
SageMaker 暗号化保存・通信の保護
KMS 暗号化アーティファクト保護

不正解の理由

  • A: 動的マスキングは応答テキストを事後に置換する手法で、モデルが内部に学習した機密情報の生成自体は防止できません。
  • C: SageMaker による暗号化は通信や保存データの保護目的で、モデル出力に含まれる機密情報の生成抑止には寄与しません。
  • D: KMS の暗号化は鍵管理によりアーティファクトを守りますが、推論で生成される文章中の機密情報を抑制しません。

参考:Bedrock Custom Models