WEB問題集
大企業が Google Cloud に複数事業部を移行します。事業部ごとに独立した請求と IAM 境界を設けつつ、組織全体のポリシーは統一したい場合、リソース階層の設計として最も適切なのはどれですか。
正解:C
正解の根拠
Organization の直下に事業部単位の Folder を作成し、その配下に Project を配置することで、Folder 単位で IAM ポリシーや組織ポリシーを継承させつつ、事業部ごとの境界を明確に保つことができます。
| 階層 | 役割 |
|---|---|
| Organization | 全社共通のポリシー適用 |
| Folder (事業部) | 事業部ごとの IAM と組織ポリシー |
| Project | リソースと請求の単位 |
不正解の理由
- A は Organization を分けると全社統一ポリシーの適用が困難になります。
- C は Folder がないと事業部単位の権限委譲が煩雑になります。
- D はラベルだけでは IAM 境界として機能しません。
本番、ステージング、開発の 3 環境を Google Cloud で運用しています。本番環境にだけ厳しい組織ポリシー (例: 外部 IP 禁止) を適用し、開発では緩めたい場合、最も推奨される設計はどれですか。
正解:C
正解の根拠
環境ごとに Folder を分け、Folder 単位で Organization Policy を適用することで、環境ごとに異なるポリシーを宣言的かつ継承可能な形で管理できます。本番に厳格なポリシーを当て、開発には緩めるといった差分も Folder 単位で表現できます。
| 環境 | Folder と適用ポリシー例 |
|---|---|
| prod | 外部 IP 禁止、SA キー作成禁止 |
| staging | 本番に準拠 |
| dev | 緩和されたポリシー |
不正解の理由
- A は例外管理が複雑化します。
- C は事後検知でしかなく予防になりません。
- D は Organization 分離は運用負荷が高く必要性が低いです。
組織のリソース命名規則を策定します。Project ID 命名で考慮すべき制約として正しいものを 2 つ選んでください。
(2つ選択)
正解:B, C
正解の根拠
Project ID は Google Cloud 全体でグローバルに一意であり、いったん作成すると変更できません。そのため命名規則は組織で事前に標準化することが重要です。
| 属性 | 仕様 |
|---|---|
| Project ID | グローバル一意、6-30 文字、変更不可 |
| Project Name | 変更可、表示用 |
| Project Number | 自動採番、不変 |
不正解の理由
- A は組織内一意ではなくグローバル一意が必要です。
- D は最大 30 文字まで利用できます。
- E は小文字、数字、ハイフンのみ利用可能です。
マルチクラウドのコスト分析を行うため、リソースに統一されたラベルを付与する戦略を立てます。最も推奨される標準ラベルセットはどれですか。
正解:D
正解の根拠
所有者、コストセンター、環境、アプリ、データ分類などの標準ラベルを全リソースに一貫して付与することで、Billing エクスポートからの BigQuery 分析で正確なコスト配賦が可能になります。Organization Policy のラベル必須化と組み合わせて運用します。
| ラベルキー | 用途 |
|---|---|
| owner | 責任者の特定 |
| cost-center | 請求配賦 |
| environment | prod、dev などの分類 |
不正解の理由
- B は標準化されないと集計が不正確になります。
- C は Project 名は変更不可で柔軟性に欠けます。
- D はサービス全体に適用しないとコスト全容が見えません。
1 つの Cloud Billing Account に多数の Project を紐づけて管理しています。事業部ごとのコスト配賦を月次レポートに反映する最も効率的な方法はどれですか。
正解:D
正解の根拠
Cloud Billing データを BigQuery に毎日エクスポートすると、ラベル、Project、サービスなどでの細かいコスト分析が SQL で実行できます。Looker Studio と連携してダッシュボード化することも容易です。
| 方法 | メリット |
|---|---|
| BigQuery export | 長期保存、SQL 分析、可視化 |
| Console Reports | クイックビューに最適 |
不正解の理由
- A は手作業で再現性とスケーラビリティに欠けます。
- C は予算アラートは配賦目的ではありません。
- D は形式が固定で再分析が困難です。
