WEB問題集
責任共有モデルに関する説明として、最も正確なものはどれですか。
解説
【正解: C】の理由
責任共有モデルの核心は、クラウドにおけるセキュリティ責任がクラウドプロバイダーと顧客の間で分担され、その分担割合がサービスの種類によって変わる点にあります。IaaSでは顧客の責任範囲が広く、SaaSでは狭くなります。クラウドへ移行してもデータやIDの管理など顧客が負うべき責任は残るため、すべてが移転するわけではありません。物理層は常にプロバイダー責任です。したがって、責任の分担がIaaS/PaaS/SaaSというサービス種類によって変化するという説明が最も正確です。これにより顧客は自社の責任範囲を正しく理解する必要があります。
【他選択肢が違う理由】
- A: クラウド移行後もデータやID、アカウント管理などは顧客責任として残るため、すべてが移転するという説明は誤りです。
- B: 責任共有はクラウド利用時にプロバイダーと顧客の分担を整理する概念であり、オンプレミス専用ではありません。
- D: 物理データセンターのセキュリティは常にプロバイダーの責任であり、顧客が負うという説明は誤りです。
【参考】
情報セキュリティのCIAの3要素のうち、「機密性(Confidentiality)」の説明として最も適切なものはどれですか。
解説
【正解: A】の理由
CIAトライアドは、情報セキュリティの基本となる機密性(Confidentiality)、完全性(Integrity)、可用性(Availability)の3要素を指します。このうち機密性とは、情報へのアクセスを許可された者だけに限定し、許可されていない者への情報の開示や漏えいを防ぐことです。これを実現する手段として、暗号化、アクセス制御、認証などが用いられます。たとえば個人情報や機密文書を暗号化し、権限のある利用者のみが閲覧できるようにすることは、機密性を保つ典型的な取り組みです。残る完全性と可用性とともに、バランスよく確保することが求められます。
【他選択肢が違う理由】
- B: 情報が改ざんされず正確で完全な状態を保つことは完全性(Integrity)の説明であり、アクセスを許可された者に限定する機密性とは異なります。
- C: 必要なときにアクセスできる状態を保つことは可用性(Availability)の説明です。情報の不正開示を防ぐ機密性とは目的が異なります。
- D: 操作を否認できないようにすることは否認防止(non-repudiation)の概念であり、CIAの機密性そのものを説明するものではありません。
【参考】
次の説明に最も当てはまる概念を選択してください。
| ステートメント | 選択 |
|---|---|
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送信者の秘密鍵で生成し、データの作成元と改ざんされていないことを証明する
デジタル署名は、送信者の秘密鍵で作成され、受信者が公開鍵で検証する仕組みです。データが本人によって作成され、途中で改ざんされていないことを保証し、否認防止にも役立ちます。 |
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信頼された認証局が発行し、公開鍵と所有者の身元を結びつける
デジタル証明書は、信頼された認証局(CA)が発行し、公開鍵とその所有者の身元を結びつける電子的な証明書です。これにより、通信相手が確かに本人であることを確認できます。 |
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暗号鍵を安全に生成、保管、ローテーション、破棄するための仕組み
キー管理は、暗号化に用いる鍵を安全に生成し、保管、ローテーション、破棄するまでのライフサイクル全体を管理する仕組みです。鍵が漏えいすれば暗号化の意味が失われるため、極めて重要です。 |
解説
【正解マッチング】
| 判定対象 | 正解 |
|---|---|
| 送信者の秘密鍵で生成し、データの作成元と改ざんされていないことを証明する | デジタル署名 |
| 信頼された認証局が発行し、公開鍵と所有者の身元を結びつける | 証明書(デジタル証明書) |
| 暗号鍵を安全に生成、保管、ローテーション、破棄するための仕組み | キー管理 |
【ポイント】
暗号化を安全に運用するには、鍵や証明書を適切に扱う仕組みが欠かせません。デジタル署名は、送信者の秘密鍵で生成し受信者が公開鍵で検証することで、データの作成元と改ざんされていないことを証明し、否認防止にも役立ちます。デジタル証明書は、信頼された認証局が発行し、公開鍵と所有者の身元を結びつけることで、通信相手が本人であることを確認できるようにします。キー管理は、暗号鍵を安全に生成・保管・ローテーション・破棄するライフサイクル全体を管理する仕組みで、鍵が漏えいすれば暗号化の意味が失われるため極めて重要です。これらが連携して信頼できる暗号通信を支えます。
【参考】
あるIT管理者が「社内ネットワークの内側からのアクセスはすべて安全だと見なしてよい」と発言しました。IDを主要なセキュリティ境界とする現代のセキュリティ原則の観点から、この発言に対する最も適切な指摘はどれですか。
解説
【正解: C】の理由
ネットワークの内側にいるという理由だけでアクセスを信頼するのは、従来型の境界防御の発想です。しかし内部にも侵害されたアカウントや不正なデバイスが存在し得るため、場所のみを信頼の根拠にするのは危険です。IDを主要なセキュリティ境界とする考え方では、内部・外部を問わず、すべてのアクセス要求についてIDを明示的に検証します。これはゼロトラストの「決して信頼せず、常に検証する」という原則に沿ったものであり、ユーザーやデバイスのIDとシグナルに基づいてアクセスを判断することで、内部脅威にも対応できる一貫した保護が実現します。
【他選択肢が違う理由】
- A: 内部からのアクセスを検証不要とするのは従来型の境界信頼であり、内部脅威に対応できないため現代の原則に反し誤りです。
- B: 内部を一切確認しないのはIDを境界とする考えに反し、侵害されたアカウントを見逃すため誤りです。
- D: ファイアウォールは境界防御の一要素にすぎず、内部通信をすべて信頼する根拠にはならないため誤りです。
【参考】
次の多層防御の各層を、それに対応する代表的な対策と結び付けてください。
- 暗号化と分類によって機密情報そのものを保護する
- セキュアな開発と脆弱性対策でアプリの欠陥を減らす
- 多要素認証や条件付きアクセスで本人確認を強化する
解説
【正しいマッチング完全版】
※ 各項目を対応するカテゴリに対応付けます。
- 多要素認証や条件付きアクセスで本人確認を強化する → ID/アクセス層
- セキュアな開発と脆弱性対策でアプリの欠陥を減らす → アプリケーション層
- 暗号化と分類によって機密情報そのものを保護する → データ層
【正解マッチング】
| 項目 | カテゴリ |
|---|---|
| 多要素認証や条件付きアクセスで本人確認を強化する | ID/アクセス層 |
| セキュアな開発と脆弱性対策でアプリの欠陥を減らす | アプリケーション層 |
| 暗号化と分類によって機密情報そのものを保護する | データ層 |
【ポイント】
多層防御は複数の層を重ねて防御する手法で、各層に固有の代表的な対策があります。ID/アクセス層では、多要素認証や条件付きアクセスにより本人確認を強化し、不正なサインインを防ぎます。アプリケーション層では、セキュアな開発手法や脆弱性対策により、アプリ自体の欠陥を減らして悪用を防ぎます。データ層は最も内側に位置し、暗号化や分類によって機密情報そのものを保護します。データは最終的に守るべき中心であり、すべての層が連携してデータへの到達を困難にします。各層が独立して機能しつつ全体として総合的な防御を形成する点が、多層防御の本質です。
