WEB問題集
ある企業はマルチアカウント環境で 60 個の VPC を運用しており、本社オンプレミスとの通信用に AWS Direct Connect 10 Gbps 専用接続を 1 本利用しています。すべての VPC からオンプレミスの社内 DNS と業務サーバーへ最小の運用負荷でアクセスできるハイブリッド構成を設計します。今後 VPC 数は 200 を超える計画です。最も運用負荷が小さい設計はどれですか。
正解:B
正解の根拠
Transit Gateway と Direct Connect Gateway を Transit VIF で関連付けると、最大 5 000 アタッチメントまでのスケールでオンプレミスへハブ&スポーク接続できます。VPC 追加時は TGW へアタッチするだけで Direct Connect 経路が自動伝播するため運用負荷が最小になります。
不正解の理由
- A: VPC ごとに VPN を張る方式はトンネル数とルーティング管理が線形に増え、スケール時の負荷が大きくなります。
- C: Direct Connect Gateway に関連付けできる VPG/Private VIF 数には上限があり、200 VPC への拡張で破綻します。
- D: VPC ピアリングはフルメッシュで N(N-1)/2 本必要となり、ハブ VPC のルーティングも複雑化します。
ある企業は 10.0.0.0/16 で稼働中の単一 VPC があり、新規業務システム向けに大量の IP アドレスが必要になりました。停止できないサービスが多く、既存サブネットや EC2 インスタンスを再構築せずに IP を追加する必要があります。最も運用負荷が小さい方法はどれですか。
正解:B
正解の根拠
VPC には最大 5 つのセカンダリ CIDR を追加でき、100.64.0.0/10 の共有アドレス空間も利用可能です。既存サブネットや EC2 を停止せずに新規アドレスプールを使えるため、運用影響が最小になります。
不正解の理由
- A: 別 VPC とピアリングする方式は経路設計と SG 修正が必要で、単一 VPC 内で完結する要件に対し過剰です。
- C: VPC のプライマリ CIDR サイズは作成後に変更できず、Support にリクエストしても対応できません。
- D: AWS のサブネット CIDR は作成後に変更不可で、再作成が必要となるため停止不可要件に反します。
ある企業は本社と支社合計 50 拠点から AWS への接続に Site-to-Site VPN を利用しています。海外拠点ユーザーから VPN 経由のレスポンスが遅いと報告がありました。インターネット経由の経路品質を改善し、暗号化を維持したまま遅延を削減する設計が求められます。最も適切な対応はどれですか。
正解:C
正解の根拠
アクセラレーテッド Site-to-Site VPN は AWS Global Accelerator のエッジロケーションで VPN トンネルを終端し、AWS グローバルバックボーン経由で VGW/TGW へ届けるため、海外拠点からの遅延とジッタを大きく改善できます。既存の暗号化要件はそのまま維持されます。
不正解の理由
- A: 50 拠点それぞれに Direct Connect を個別契約するのはコストとリードタイムが膨大で現実的ではありません。
- B: 拠点回線の帯域増設は遅延ではなくスループットの問題への対応で、海外経路の品質には効果が限定的です。
- D: IKEv2 へ変更してもトンネル帯域は 1.25 Gbps の上限が変わらず、遅延の根本原因解決にもなりません。
ある SaaS プロバイダは複数の顧客企業へ自社サービスを公開する必要があります。顧客はインターネットを経由せず、各顧客の VPC からプライベートにサービスへアクセスし、IP の重複も許容したい考えです。最小の運用負荷でこれを実現する設計はどれですか。
正解:D
正解の根拠
AWS PrivateLink の VPC エンドポイントサービスは NLB または GWLB を前段にしてサービスを公開し、顧客はインターフェース型 VPC エンドポイント経由でプライベートに接続できます。アドレス空間が顧客側と重複しても疎通可能で、インターネット経由になりません。
不正解の理由
- A: VPC ピアリングは CIDR 重複時に確立できず、複数顧客への展開で運用負荷も増大します。
- B: VPN と NAT で重複対応はできますがトンネル管理が拠点数に応じて増え、スケールしません。
- C: ALB をパブリック公開する案はインターネット経由となり、要件のプライベート接続を満たしません。
ある企業は us-east-1 と eu-west-1 でマルチリージョン構成のアクティブ-アクティブ Web アプリを運用しています。各リージョン VPC 内サービスはお互いプライベートに通信する必要があり、暗号化が必須です。さらに将来的に ap-northeast-1 を追加する計画があります。最も運用負荷が小さい設計はどれですか。
正解:B
正解の根拠
Transit Gateway 間ピアリングは AWS バックボーンで暗号化されたリージョン間通信を提供し、新リージョン追加時も TGW を追加してピアリングを増やすだけで済みます。VPC は各リージョン TGW にアタッチするだけで全体に経路が伝播するためスケーラブルです。
不正解の理由
- A: VPC ピアリングは推移的ルーティング不可で、N リージョン VPC ではフルメッシュ管理が爆発的に増えます。
- C: VPN 仮想アプライアンスは管理対象が増え、TGW より運用負荷が大きく可用性確保も自前です。
- D: パブリックインターネット経由は要件のプライベート暗号化通信を満たさず、品質も保証されません。
