AZ400-PRC#1
ある企業では、開発チームと運用チームが分離しており、四半期に一度しか本番リリースを行えていません。リリースのたびに大量の手戻りと障害が発生しています。経営層は「変更のリードタイム短縮」と「変更失敗率の低減」を最優先の改善目標として掲げました。あなたは DevOps 変革のロードマップを策定する立場です。最初に取り組むべきもっとも適切な施策はどれですか。
解説
【正解: D】の理由
四半期に一度の大規模リリースで手戻りと障害が多発している状況では、まず改善の対象を定量的に把握することが出発点になります。コミットから本番までの価値の流れ (バリュー ストリーム) 全体を可視化し、各ステージのリードタイムや変更失敗率のベースライン (基準値) を計測すれば、どこにボトルネックがあるかがデータで見えるようになります。経営層が掲げた「変更のリードタイム短縮」と「変更失敗率の低減」という DORA 系メトリクスの目標は、現状を測る仕組みを先に整えてこそ、事実に基づいて着実に改善を進められます。したがって、価値の流れの可視化と基準値の確立を最初に行うのが最も適切です。
【他選択肢が違う理由】
- A: 開発者の個人別コミット数を測って生産性の低い人を特定する手法は指標として不適切で、サイロ化や犯人探しを招き、チーム全体のフロー改善を重視する DevOps 文化を後退させます。
- B: プロセスのボトルネックを把握しないまま全マイクロサービスの Kubernetes 移行を先行させると、リードタイム短縮や失敗率の低減に直結せず、リスクとコストだけが増えます。
- C: 計測やプロセス改善の裏付けなくリリース頻度だけを宣言しても、手戻りや障害の根本原因は解消されず、変更失敗率はむしろ悪化しかねません。

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