【SAP-C02】WEB問題集:新しいソリューションの設計編

WEB問題集

SAP-C02#1(new-solutions)

あるグローバル小売企業は、北米と欧州の利用者が同一の REST API を介して在庫情報を参照する新しいワークロードを設計しています。バックエンドは Amazon API Gateway と AWS Lambda で構成し、データストアには地域間でレイテンシ 100 ミリ秒以内の読み取りと書き込みを満たす必要があります。リージョン障害発生時には自動でフェイルオーバーし、RPO は 1 秒未満、RTO は 1 分以内とします。もっとも要件に合致する設計はどれですか。

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正解:A

正解の根拠

DynamoDB グローバルテーブルはマルチアクティブ書き込みをサポートし、リージョン間レプリケーションは通常 1 秒未満で完了します。各リージョンで API Gateway と Lambda を配置し、Route 53 のレイテンシベースルーティングとヘルスチェックを組み合わせれば低レイテンシと自動フェイルオーバーを両立できます。

選択肢RPORTOマルチリージョン書き込み
A1 秒未満1 分未満
B数秒〜数分数分〜時間 (手動)不可
C同期 (単一)数分不可
D非同期不定限定的

不正解の理由

  • B: クロスリージョンリードレプリカは非同期で、手動昇格を伴うため RTO 1 分以内の達成は困難です。
  • C: Multi-AZ は単一リージョン内の冗長化に留まり、リージョン全体の障害には対応できません。
  • D: ElastiCache はキャッシュ用途であり、トランザクションを伴う永続データストアとしては不適切です。

参考:DynamoDB Global Tables

SAP-C02#2(new-solutions)

ある製造業の IoT 部門は、世界各地の工場から毎秒 50 万件のセンサーデータを収集する新しいプラットフォームを設計しています。データはストリーム処理で異常検知を行い、長期分析のためにデータレイクへ保存します。運用負荷を最小化し、スケールに応じた自動拡張を要件としています。もっとも適切な構成はどれですか。

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正解:B

正解の根拠

Kinesis Data Streams はマネージドな高スループットストリームサービスで、Lambda との統合により自動スケールするストリーム処理を実装できます。Firehose は S3 への配信を簡素化し、Athena によるサーバーレス分析と組み合わせることで運用負荷を最小化できます。

選択肢運用負荷スループット分析
B低 (フルマネージド)50 万件/秒以上Athena でサーバーレス
A高 (自前運用)高いHive 自前運用
CRDB がボトルネックRDB クエリ
DMQ は IoT 規模に不向きグラフ DB は不適

不正解の理由

  • A: 自前 Kafka と HDFS クラスターは運用負荷が極めて高く、最小化要件に明確に反します。
  • C: RDS for PostgreSQL は秒間 50 万件規模の書き込みに耐えられず、性能ボトルネックになります。
  • D: Amazon MQ や Neptune は IoT 規模のセンサーストリーム取込み用途に最適化されていません。

参考:Amazon Kinesis Data Streams

SAP-C02#3(new-solutions)

ある金融機関は、規制要件として RPO 5 分、RTO 30 分のディザスタリカバリ戦略を新規システムに適用する必要があります。プライマリリージョンに Amazon EC2 Auto Scaling と Application Load Balancer、Amazon Aurora MySQL を配置しており、コストは可能な限り抑えたい一方で、障害時には大規模スケールアウトに耐える必要があります。もっとも適切な DR 戦略はどれですか。

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正解:C

正解の根拠

Pilot Light は Aurora Global Database による継続レプリケーション (RPO 通常 1 秒未満) と最小限のコンピュートで構成されるため、コスト効率と RTO 30 分の両立に適しています。Auto Scaling により障害時に必要な規模まで拡張でき、Aurora の昇格も数分で完了します。

戦略RPORTOコスト
Backup-Restore時間〜日時間〜日最低
Pilot Light秒〜分分〜時間
Warm Standby
Multi-Siteほぼ 0ほぼ 0

不正解の理由

  • A: Backup-Restore は RTO が数時間から数日となり、規制で求められる 30 分要件を満たせません。
  • B: Active-Active は要件を超えるオーバースペックで、両リージョン常時稼働のコストが過大です。
  • D: Warm Standby は本番同等規模を常時稼働するためコストが膨らみ、要件水準を超えます。

参考:DR options in the cloud

SAP-C02#4(new-solutions)

あるメディア企業は、世界中の視聴者に動画ストリーミングを提供する新サービスを設計します。視聴者の地理的位置に応じてもっとも近いオリジンへ配信し、特定の国からのアクセスのみを許可する地理制限と、L7 攻撃に対する保護も必要です。配信元は複数リージョンの S3 バケットで、リージョン障害時には自動的に別リージョンへフェイルオーバーします。もっとも適切な設計はどれですか。

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正解:B

正解の根拠

CloudFront のオリジングループはプライマリオリジンが特定のエラーを返した際に自動的にセカンダリオリジンへフェイルオーバーします。地理制限機能で国単位のアクセス制御が可能で、AWS WAF を関連付けて L7 攻撃に対応します。

機能CloudFrontGlobal Accelerator
HTTP キャッシュ不可
地理制限標準機能限定 (トラフィックダイヤル)
WAF 連携不可
S3 オリジン標準非対応

不正解の理由

  • A: ALB は S3 を直接オリジンにできず、CDN 効果も得られず L7 防御も限定的です。
  • C: Global Accelerator は S3 バケットをエンドポイントに直接登録できず、要件に不適合です。
  • D: API Gateway は動画ストリーミング配信に最適化されておらず、ペイロード制限もあります。

参考:CloudFront Origin Failover

SAP-C02#5(new-solutions)

ある SaaS スタートアップは、急成長するユーザーベースに対応するため、マイクロサービスアーキテクチャへ移行します。各サービスは独立してデプロイ可能で、トラフィックスパイクに 30 秒以内で対応する必要があります。コールドスタートは許容できず、運用オーバーヘッドを最小化します。もっとも適切なコンピュート選択はどれですか。

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正解:C

正解の根拠

Fargate はサーバーレスコンテナ実行基盤で、ノード管理が不要なため運用負荷を最小化できます。Application Auto Scaling のターゲット追跡と Capacity Provider により、トラフィックスパイクに対して 30 秒程度で新規タスクを起動でき、コールドスタートも発生しません。

選択肢コールドスタート運用負荷スケール速度
Cなし30 秒前後
AEC2 起動 (分)遅い
BProvisioned で緩和即時
Dノード起動が必要

不正解の理由

  • A: EC2 ベースは新規インスタンス起動に数分かかり、30 秒の応答要件を満たせません。
  • B: Lambda は実行時間 15 分制限と長時間接続用途で機能制約があり、不向きです。
  • D: EKS on EC2 はノード OS とパッチの管理が必要で運用負荷が高くなります。

参考:AWS Fargate