WEB問題集
あなたは 80 TB の OLTP データベースを Azure SQL Database で運用する必要があります。Active geo-replication / Read scale-out / 高速バックアップが要件です。最適な Service Tier はどれですか?
解説
【正解: C】の理由
Hyperscale サービス階層は最大 100 TB までのデータベースに対応し、80 TB 規模の OLTP でも容量要件を満たします。ページ サーバー (Page Server) とスナップショット ベースのアーキテクチャにより、データ サイズにほぼ依存しない高速なバックアップ (数秒レベルで完了) と高速な復元を実現します。さらに最大 4 つの読み取り可能なセカンダリ レプリカへ、ApplicationIntent=ReadOnly の接続をルーティングする Read scale-out を提供し、読み取りワークロードを分散できます。Active geo-replication にも対応しているため、リージョン間のディザスター リカバリー要件も満たし、本問の 3 要件すべてに合致する唯一の選択肢です。
【他選択肢が違う理由】
- A: Standard (DTU モデル) は最大 1 TB 程度が上限で、80 TB のデータベースを格納できず容量要件を満たせません。
- B: Basic は最大 2 GB の小規模用途向けの階層で、大規模 OLTP のデータベースには到底不足します。
- D: General Purpose (vCore) は最大 4 TB 前後が上限で容量が足りず、複数レプリカへの Read scale-out にも対応しません。
【参考】
各 Compute モデルに該当する特徴を選択してください。
| ステートメント | 選択 |
|---|---|
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Compute と Storage がバンドルされ固定 SKU で課金
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Compute と Storage を独立にスケールでき Azure Hybrid Benefit 対応
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使用していない時間帯に Compute を自動停止し Storage 課金のみ
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解説
【正解マッチング】
| 判定対象 | 正解 |
|---|---|
| Compute と Storage がバンドルされ固定 SKU で課金 | DTU |
| Compute と Storage を独立にスケールでき Azure Hybrid Benefit 対応 | vCore |
| 使用していない時間帯に Compute を自動停止し Storage 課金のみ | Serverless |
【ポイント】
DTU (Database Transaction Unit) モデルは Compute + Storage + I/O の固定パッケージで Basic / Standard / Premium の SKU 単位課金です。vCore モデルは Compute (vCore) と Storage を独立に構成でき、AHB で SQL Server ライセンス再利用が可能です。Serverless は auto_pause_delay で アクセスがない時間帯に Compute を停止し Storage 課金のみで コスト削減できます。
【参考】
SQL Server オンプレ → Azure SQL Database への DMS Online Migration の標準手順を順序通りに並べてください。
- DMA でアセスメント実行
- Online migration project 作成 + 同期開始
- Cutover 実行 (アプリ接続切替)
- DMS Premium インスタンス作成
解説
【正しい順序】
- ステップ 1: DMA でアセスメント実行
- ステップ 2: DMS Premium インスタンス作成
- ステップ 3: Online migration project 作成 + 同期開始
- ステップ 4: Cutover 実行 (アプリ接続切替)
【ポイント】
- ステップ 1 DMA でアセスメント実行: 互換性問題と SKU 推奨を DMA で確認し、移行先 Service Tier を確定します。
- ステップ 2 DMS Premium インスタンス作成: DMS Premium SKU は Online migration 対応で 移行元 SQL Server と移行先 Azure SQL DB の双方にアクセス可能な VNet 構成で作成します。
- ステップ 3 Online migration project 作成 + 同期開始: DMS で移行プロジェクトを作成し ソース / ターゲット 接続情報を入力後、CDC / Replication を有効化した状態で 継続データ同期 (Initial Load + Change Data Capture) を開始します。
- ステップ 4 Cutover 実行 (アプリ接続切替): 移行先と同期が追いついた時点で アプリ接続文字列を Azure SQL DB に切替、最終 cutover を実行 (数分のダウンタイム)。
【誤った順序の問題点】
- DMS 作成 → DMA → 同期 → cutover: DMA アセスメント前に DMS インスタンスを作成すると、互換性問題で移行不可と判明した場合に無駄なリソース作成になります。アセスメント先行が推奨です。
- DMA → 同期 → DMS 作成 → cutover: 同期は DMS が実行するため DMS なしでは開始できません。順序が逆です。
【参考】
各 Azure SQL Database Service Tier を 該当する メインユースケース に マッチさせてください。
- Basic
- Serverless
- Hyperscale
- Business Critical
解説
【正解マッチング】
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| Basic | コスト最優先 |
| Serverless | コスト最優先 |
| Business Critical | 超高パフォーマンス |
| Hyperscale | 大容量スケール |
【ポイント】
Basic は、DTU 購入モデルの最小構成で小規模・低負荷のデータベースを低コストで運用する用途に向くため、コスト最優先に分類されます。Serverless (サーバーレス) も、負荷に応じて vCore を自動スケールし、非アクティブ時に自動一時停止して課金を抑えられる計算レベルで、断続的な利用でコストを最小化したい場合に適するため、同じくコスト最優先に該当します。Business Critical (ビジネス クリティカル) は、ローカル SSD ストレージとインメモリ OLTP、複数の Always On レプリカを備え、低遅延と高い IOPS を要する超高パフォーマンスのワークロードに最適です。Hyperscale (ハイパースケール) は、ページ サーバー アーキテクチャで最大 100 TB クラスまで記憶域を分離拡張でき、データ量の増大にも高速なバックアップと復元で対応する大容量スケール向けの階層です。要件がコスト・性能・容量のいずれを優先するかで階層が決まります。
【参考】
図の vCore vs DTU 比較に基づき、vCore モデルでのみ利用可能な機能はどれですか? 2 つ選んでください。
解説
【正解: D / E】の理由
vCore 購入モデルは、リソースの割り当てとライセンスの扱いにおいて DTU モデルにない柔軟性を持ちます。まず Compute とストレージの独立スケール (E) が可能で、vCore 数とストレージ容量をそれぞれ必要な分だけ個別に調整できるため、ワークロードに合わせた無駄のないサイジングができます。次に Azure Hybrid Benefit (AHB) (D) に対応し、ソフトウェア アシュアランス付きの既存 SQL Server ライセンスを Azure に持ち込んで再利用することで、vCore 単価を抑え最大で 55% 程度のコスト削減が可能です。一方 DTU モデルは Compute・ストレージ・I/O を束ねた SKU 単位で課金され、これら 2 つの利点はいずれも提供されません。
【他選択肢が違う理由】
- A: Basic / Standard / Premium は DTU モデル固有の SKU 名称であり、vCore モデルでのみ利用できる機能を問う本問の答えには該当しません。
- B: PITR (ポイントインタイム復元) は DTU モデルと vCore モデルの双方で利用できる基本的なバックアップ機能で、vCore 限定の機能ではありません。
- C: アクティブ geo レプリケーションも DTU と vCore の両モデルで構成でき、vCore モデルでのみ使える機能という区分には当てはまりません。
